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 〜2009年元旦開陽台初日の出ツーリング〜 

┌┌┌ 1日目:2008年12月30日(火) ┌┌┌
自宅〜静内〜浦河〜広尾〜浦幌〜白糠〜釧路〜別海〜中標津〜開陽台

そうだ、開陽台にしよう!で、3年ぶりに初日の出を見に行くツーリングを計画。
アクシデントが無ければ、今日は開陽台まで走る予定!  のはずが・・・


 12月30日am1:30 スタート 

いよいよ、出発だ!荷物を積載して準備OK。予定通り自宅を出る。
2009年元旦開陽台初日の出ツーリングの始まりだ。

去る26日に豪雪が降り、自宅周辺もデコボコ圧雪路面になった。
道道・国道へ出るまでの間が一番走りにくいかもしれない。
R36に出て苫小牧方向へ向かった。アイスバーン路面に氷状の固まった雪が少し残っているが、問題なく進む。

  
勇払から海沿いを南下。ここで雪がちらほら降ってきた。

 
厚真の野原公園で荷物の点検と休憩。
ここまで順調なのはいいが、冬道を走る面白さは余りない。雪の上を走りたくなる。

新冠〜三石と進むうちに、降雪が勢いを増してきた!
 
道の駅みついしに着く頃には降りたての雪が路面を覆っている。
雪の上を走りたいなどと思ったのが、冬将軍に通じてしまったのか? 降り過ぎだぞー
もはやピンは効いていない。それほど積雪量がある。

道の駅を出発し、三石〜浦河〜左折R236で天馬街道を浦幌へ進む。
交通情報で襟裳方向R336は1日6回の通行止めとなっているようだ。襟裳経由の浦幌行きは見送った。
R236には全長4232mの野塚トンネルがあり、日高山脈を貫いている。

  
野塚トンネルに向かう天馬街道を走る。徐々に標高が高くなっていく。気温はマイナス7〜8度だ。湿度も90%!
これはヤバイな・・・

雪は相変わらず降り続き、タイヤのピンはほとんど役に立っていない。上り坂が続くのでキツイ。
リアタイヤはズリズリと滑る。空転を抑えることはなかなか出来ない。じわじわ上った。
クルマが通るラインは走れない。リアが異様に滑って進まないからだ。
路肩の踏み固められていない部分を行くしかない。

ギア2〜3速で20km/h程度で進む。地道な走りが続いた。
エンジンの調子が良くないな。標高の関係か混合気が濃い?はたまたアイシングか?軽い不調症状が出ている。
エンジンも止まる・・・再始動でなんとか進む。

 
↑どうにか野塚トンネルまでやってきた。
  
↑来た道を振り返って。 右はジェベルのリア周り。巻き上げる雪が隙間という隙間に入り込んでしまい、育っていく。
野塚トンネル内で休憩を取ることにした。

  


トンネルを出ると相変わらずの降雪だ。ゆっくり走ろう、安全が第一だ。

ここまで、スローペースながらも、着実に進めていると思う。
出発前日までは、日勝ルートも考えていたが、日勝なら更に厳しい走りになっただろう。
ジェベル125にとって、夏場でも難関の日勝峠を今回走らなければならない理由は無い。
敢えて、一段と厳しい寒さの中で危険度の高いルートをライディングすることもなかろう。
腹をくくって、そこまで攻めに出る場面ではないのは明らかだ。
時折、日勝峠は通行止めになることがある。天候不良や事故発生などが原因で。渋滞にハマるのも勘弁して欲しい。
遠回りでも、穏やかなルートで行く方が確実だな・・・開陽台に無事到着してこそ、今回のツーリングは意味がある。
こうして、日勝ルートより50km程多く走ることになるが、海沿い〜天馬街道をひた走ることにした。

  
↑浦幌まで82km
雪が行く手を阻む。野塚トンネルを通過し、下りが多くなったので進むのは比較的容易になったが、
積雪の為にペースは相変わらずだ。今日中に開陽台に着けるのか? 
このペースだと釧路まで行けるかどうか...予定を変更するか?

天気予報でこんなに大雪が降るとは言っていなかったハズなのになぁ。
両足ベッタリの姿勢で地道に進んだ。

天馬街道入ってからここまででエンジン停止すること計3回。明らかに不調だ。
マイナス気温と高い湿度が悪さをしている。しかし、こんな場所で止まっているわけにはいかない。

とにかく進んだが、エンジン停止4回目・・・これはリザーブまでガソリンを消費していた。
十勝川にさしかかる前でリザーブ!? 燃費が悪い、悪すぎる!

 
↑やっと十勝川まで進んだ。

  
↑来た道を振り返って。ここまで11時間以上かけて走っている。湿度は相変わらず90%なのだ。

R38に入り、すぐホクレンで給油。
R38は濡れたアスファルト路面。とても走りやすい。今までがひどかったからね。
 
↑釧路まで64km。2時間弱で行けそうだ。
既に午後2時になろうとしていた。浦幌〜白糠・釧路方向へと進む。

出発から12時間以上走ってきたが、今日は釧路付近まで進みテントを張ろう。
海沿いで、ロケーションのいいパーキングがある。今日はそこに決定!
それ以上走り続けても、暗くなる+路面が凍ってくるで危ない。

R38を走っていたが、またもやエンジン不調〜エンジンが止まってしまった。
再始動を試みるが、今回はかからない。
 
↑キャブまでガソリンは来ている。火花も飛んでる。アイシングか!

街中で良かった。200m先のスタンドまでジェベルを押して行きバイクショップの場所を聞いた。
 
幸い200m程行くと自転車ショップがあるらしい。ジェベルを200m押していった。

店長さん:「今日ならアイシングの可能性があるね。冬場だと混合気が薄くてエンジンにダメージあるかもしれないな。」
と言いながらやってくれたが、かからなかった。
店長さん:「今、再始動出来てもエンジンにダメージがあったら、ここから開陽台〜復路で自宅までの走行は危ないよ」

さあ、どうするtoku3? 
・アイシングならホットタオルで解消し、開陽台到着を敢行するのか?←ダメージがあれば復路で止まるかもしれない。
・これ以上のストレスをジェベルに与えるのはやめて、おとなしく帰るのか?←ジェベルを温存して今後に備える。

「ジェベルを温存して今後に備えよう。」 

店長さんにお礼を言って、ショップを後にした。
駅前通りにあるこのショップから駅が見える。今日のテント泊は駅だ。300mほどジェベルを押しJR音別駅まで来た。
 
  
↑駐輪場にジェベルを置いて、まずは考えよう。右:考え中のtoku3

さて、荷物とジェベルをどうしようか・・・
JRを乗り継いで自宅まで帰るにしても、荷物とジェベルを預けたい。
預けるなら、先程の自転車ショップだ。年明け引取りに来るとしても、10日以上預けることになる。
冬期間預かり料が発生しそうだ。仕方無し。

JR時刻表でも見るか。駅に置いてある時刻表によると・・・
 
12:02の帯広行きがあるぞ。帯広から快速に乗り継いで帰れるな。
こんな格好で列車に乗るのは気が進まないが、そんなこと言っている場合ではない。

そうそう、妻にも携帯で今の状況を伝えよう。
toku3:「ジェベルが動かなくなった。JRで帰るわ」
妻:「えぇー! 何それ? バイクどうするの」
toku3:「預けるしかないな。それとも、迎えに来てくれるならジェベルを積んで帰れるけど、どう?」
妻:「えぇー? 今どこにいるのさ」
これ以降のやり取りは、お聞き苦しい場面もありますので割愛させて頂きます。(笑

というわけで、300km以上の距離を迎えに来てもらうということで、ひと安心。
30日午後3:40テントを張った。風もほとんど無く、穏やか。
  

夜になっても雪は降っているが、明日の朝までに10cm程度のものだった。

 
なんだか、腹がすいてきた。今回のツーリングの為に購入したコンロとガス缶を出す。
今回の缶はさすが、寒冷地用。更に新コンロはヒートパネル付だ。
ヒートパネルといえども、ガス缶全体をまんべんなく温めることは無理なようだ。
ガス缶は部分的に冷えているが、燃焼は弱まらない。
テント内幕も効果を発揮しているのか?
なんだか、テント内が快適になってきた。10度近く上げそうな勢いだが、換気だけはマメにしよう。

おでんセットとカップラーメンを食べ終わり、再び湯を沸かす。
このガス缶、いいぞ。缶は冷えているが、火力調整がうまくいく。いい買い物をした。
「妙に納得、お買い得〜♪」 (お笑いイケメン狩野英考さん風で)

ラジオを聴きながら、甘酒(ノンアルコール)を飲み・・・夜が更ける。
テント内はプラス4度。「おぉ〜、暖かいね〜」 想定していた温度より15度ほども高い。快適だ。
テントの入り口と換気口を少し開けているので、冷たい外気が流れ込んではいるが、それでもプラス4度。
宗谷岬の時より暖かいぞ。

今日はもう寝るか。 そう思ったが、まだ夜8時、寝るには早い。
空でも眺めるか。テントから出てみたが、あいにくの雲り空だ。
明日は晴れて欲しい。ツーリングには行けないのだがそんな気になった。
夜9時、就寝。寒くて31日午前2時に起きた。
マイナス8度。コンロで暖を取りながらラジオでオールナイトニッポンを聞いた。4時に再び寝入る。


 12月31日am8:30 除雪車の作業音で目覚める 

パンとコーヒーで食事を済ませ、地図を見る。
予定なら、今日は開陽台周辺ツーリングしている頃だ。
北19号から東へ進み、野付でトドワラ〜風連湖〜別海付近散策という具合に。
大晦日の夕暮れを見て、明日の初日の出を楽しみに酒を味わう日となるはずだったのだ。

 
31日午前9:40 テントには日が当たり、天気の良さがわかる。
開陽台で見る夕暮れ・初日の出はどんなものだろうか? 
残念ながら、今回は拝むことは出来なくなってしまった。


今回の走行距離:304km(自宅〜音別駅)
今回の給油量:10.4リットル(268km地点:R38浦幌町吉野ホクレン)
今回の燃費:25.7km/リットル(268km地点まで)


31日午後2時過ぎに迎えが来た。
ジェベルと荷物を積み、テントを撤収。音別駅を出発して自宅へ向かう。
 
  
帰り道:十勝川通過中と日高付近走行中 
日高地方〜石狩地方は積雪がひどかったようで、いたるところでソロバン道路となっている。
往路で走った野原公園〜勇払あたりは豪雪だった事が一目瞭然。除雪車が間に合っていない。
バイクで勇払には行けないほど積雪していた。


次の日(21年1月1日)、ジェベルのエンジンをかけてみた。
   
ファンヒーターで温め中・エンジンオイル量点検・一応始動は出来たが・・・アイドリングOK・空吹かしOK
走行していないのでなんとも言えないが、どういう状態なのか気になるところ。

今後、走行テストやショップ情報などを得ながら、2009年ジェベルツーリングを続けようと思う。



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